概 要

■名称:専門職学位課程 高度教職実践専攻
Professional Degree Program, Professional School for Teacher Education,
Professional Teacher Education Course
■設置年月:平成28年4月
■設置場所:琉球大学千原キャンパス(西原町字千原1)
■学位名:教職修士(専門職) Master of Education, M.Ed.
■修業年限:2年
■入学定員:20名
■入学料・授業料等:文部科学省令標準額に準拠
■設置認可日:平成27年8月27日

教育学研究科における位置づけ

学校教育現場が抱える現代的・地域的な課題の解決に資する人材を育成するため大学院教育学研究科の機能を強化する。

琉球大学大学院
教育学研究科
(定員32名)
 修士課程(定員12名)
※2020年度以降修士課程は募集停止
学校教育専攻(3名)
教科教育専攻(9名)
 専門職学位課程(定員20名)

琉大教育学研究科での違い

 修士課程 専門職学位課程(教職大学院)
 修得単位数 30単位以上 48単位以上(教育実習10単位を含む)
 論文の有無 修士論文あり 修士論文なし(課題研究のまとめ)
 学位 修士(教育学) 教職修士(専門職)
 免許 専修免許(一部教科を除く) 沖縄県にある全ての学校種・職種・教科の専修免許
 対象 教諭教諭・養護教諭・栄養教諭

育成する人材像

1.新しい学びの指導に長け,将来のリーダー候補となる初任教員
2.学習支援力や生徒理解力に長けた中堅教員
3.職場内外の人間関係調整や企画力に長けた教員
 学習指導場面,生徒指導場面,組織運営場面という沖縄県の課題に関わる各場面において合理的かつ反省的に考えて問題解決ができる人材を育成
  1. 合理的かつ反省的に考えて問題解決ができる=対症療法的な定型化された対応や独りよがりな対応だけではなく,問題や課題を自ら捉え,深め,解決策を策定し,行動を起こし,その結果を振り返り,次の思考や行動につなげる力
  2. 学習指導:教材について背景まで含めて論理的に理解し,児童生徒の既習の定着度合いだけでなく,素朴概念や子どもなりの論理まで含めて,客観的かつ共感的に理解し,指導する力
  3. 生徒指導:生じた問題や児童生徒の現状について,表面的に理解するのではなく,多面的な視点をもって客観的かつ共感的に理解し,これまで経験的に身につけてきた対処法のみならず,多様な方法を考え,その中からよりよい方法を選択し実行する力
  4. 組織運営:いきあたりばったりではなく,客観的かつ共感的に,丁寧に問題を理解し,幅広く解決策を探索,実行結果を注意深く反省的に振り返ることで,よりよく意思決定できる(学習・教員)集団を動かす力

「理論と実践の融合」を目指す

  • そもそも教育の課題は多岐にわたり,時代によって変化し,社会が求める解も異なってくる。
  • 教職大学院を修了したとしてもその全てを解決する資質能力を修得することができないだろう。
  • 教職大学院での教員養成教育=実践から解離した理論を学ぶのではなく,理論に裏付けされない実践をただむやみに行うのでもなく,理論と実践を往還しながら教育実践を積み重ね,理論と実践を融合した実践へと昇華させ,さらにそこから新たな教育課題に立ち向かえる資質・能力の育成。
  • 基礎的なアビリティー(知力)とテクニック(技術)が具体的状況の中でスキル(技能)として発揮され,さらに総合的なコンピテンス(資質・能力)へと,教職大学院修了後も院生自身が自律的に結びつけられるようにすること(学び続け,実践し続ける)で教員として成長し続ける力を修得すること。

教職大学院のイメージ

■イメージ図