教育課程

教育課程編成の基本方針

  • 沖縄県は教職大学院に多様な人材の育成を求めている。
  • 本教職大学院ではコースを設定せず,院生の志望動機や伸ばしたい(伸ばすべき)資質能力に応じたきめ細やかな対応がしやすい履修指導(カリキュラムモデルを提示しつつも院生と調整して履修科目を決定する)をとる。
  • 協同的な課題解決準備の場となる学生控室,共通科目群は全員が同一科目を履修し,共通科目や課題研究では,教職大学院担当教員も参画し,院生と教員による協働,協議の場を学びの場に意識的に取り入れる。
1.ただ単に最新の,高度専門化した知見を修得させるのではなく,院生となる現職教員自らの実践を振り返り,実践そのものの良い部分を伸ばし,時代に応じた改善や深化・進化を促す支援をする場。
 2.教職経験者は自らの学び(成功体験や失敗体験)を自らの学びに還元するだけでなく,教職経験の浅い者や学卒院生へ伝承。
 3.教職経験の浅い者や学卒院生は大学時代に学んだ「次世代型教材・教具を用いた教育実践」をまだ知らない(大学時代には学べなかった)教職経験者に伝えるとともに,学校教育というものに対する固定観念がないこと(特に受益者たる児童生徒の感覚に近いこと)を武器に,柔軟な発想から学校教育の在り方を見直し,ともすれば視野が狭くなっている教職経験者に新たな視点から教育を見る力を誘う。

 

教育課程

 区分 科目名
共通科目(必修)1年前期教育課程の編成・実施に関する領域教育課程編成の課題と実践
指導と評価の課題と実践
教科等の実践的な指導方法に関する領域教授・学習の課題と実践
思考・判断・表現力育成の課題と実践
生徒指導・教育相談に関する領域生活指導・生徒指導の実践と課題
学校不適応への実践と課題
学級経営・学校経営に関する領域学級経営の実践と課題
学校改革の実践と課題
学校教育と教員の在り方に関する領域学校教育・教員のあり方の課題と実践
沖縄の学校と社会
選択科目(2つの科目群を中心に10単位以上履修)主に1年後期学習指導に関する科目群(赤字は教職課程認定外科目)授業分析・リフレクションの理論と実践,言語活動と協同学習,授業づくりの理論と実践,学習指導のための教材・教具の開発と活用,活用力としての教科外活動,授業実践力向上の基礎,授業づくりと指導法の高度化,国語科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,社会(地歴・公民)科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,数学(算数)科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,理科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,音楽科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,美術(図工・工芸)科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,保健体育科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,技術(工業・情報)科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,家庭科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ,英語科教育の理論と実践の高 度化Ⅰ・Ⅱ
生徒指導に関する科目群積極的生活指導・生徒指導,いじめ問題への対応と課題,こども支援のための地域保護者との協力関係づくり,特別な支援を必要とするこどもの理解と実践,新時代こども支援活動
組織運営に関する科目群地域と学校の在り方,校内研究組織の実践と課題,組織的意思決定マネジメント,教師の成長とメンタリング
 学校経営に関する科目群学校安全管理,学校マネジメント,学校と地域との連携の実践と課題
特別支援教育に関する科目群(緑字は教職課程上の必修科目で前期開講)特別支援教育特論特別支援教育システム論,特別支援教育コーディネーター論,特別支援教育の教育課程・授業特論演習,特別支援教育・地域支援の理論と実践,障害児理解と教育実践・発達臨床支援,肢体不自由児の理解と支援,病弱児の理解と支援の探究,重複障害児の理解と支援
教育実習 選択必修課題発見実習Ⅰ(1年前期・全員が特別支援学校での実習も経験)
課題発見実習Ⅱ(1年後期)
課題解決実習(2年前期・後期)
課題発見実習ⅠA(特別支援教育)(1年前期)
課題発見実習ⅠB(特別支援教育)(1年前期)
課題発見実習Ⅱ(特別支援教育)(1年後期)
課題解決実習(特別支援教育)(2年前期・後期)
 選択インターン実習(2年前期)
インターン実習(特別支援教育)(2年前期)
課題研究(選択必修)課題研究Ⅰ(1年前期)
課題研究Ⅱ(1年後期)
課題研究Ⅲ(2年前期)
課題研究Ⅳ(2年後期)
課題研究Ⅰ(特別支援教育)(1年前期)
課題研究Ⅱ(特別支援教育)(1年後期)
課題研究Ⅲ(特別支援教育)(2年前期)
課題研究Ⅳ(特別支援教育)(2年後期)

 

2年間の実習イメージ